教訓刻み、後世へ 復興へ決意新た

 【共同】1万8000人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災は11日、発生から3年を迎え、被災各地で追悼行事があった。地震発生時刻の午後2時46分に黙とう。犠牲者の冥福を祈り、復興への決意を新たにした。

 岩手県山田町では県と町の合同追悼式で、父=当時(64)=を亡くした歯科医内舘伯夫さん(37)が「何かを許したり誰かを思いやったりすることで、悲しみと悔しさを優しさに変えていく」と語った。達増拓也知事は「惨状や教訓を心に刻み、後世に伝えていくことが使命だ」と強調した。

 福島県は福島市内で追悼式を開催し、東京電力福島第1原発事故からの復興を誓った。津波で夫を亡くした、いわき市の高木京子さん(62)が「生きていることは当たり前ではないということを、決して忘れないように語り継がなければいけない」と述べた。

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