自動車ベアばらつき スズキは見送り

 【共同】大手企業の春闘の労使交渉は、12日に経営側が労働組合の要求に一斉に回答する。安倍政権の経済政策「アベノミクス」による景気回復で賃上げに踏み切る企業が相次ぐが、賃金相場を主導する自動車メーカー大手は、ベースアップ(ベア)の幅がばらつく見通し。新興国経済の先行き不安などで、今後も好業績を続けられると楽観視していないためだ。

 スズキはベアに相当する賃金改善を見送る方針を固めたことが11日分かった。労働組合側は5年ぶりに3500円のベアを要求していたが、今後の経営環境が厳しいと判断した。ダイハツ工業も労働組合側に「ベア実施は困難だ」と伝達した。

 甘利明経済再生担当相は11日の閣議後の記者会見で、業績が改善したのに賃上げを実施しない企業に苦言を呈し「(政府が進める)経済の好循環に非協力的ということで、経済産業省から何らかの対応がある」と述べた。

■ホンダ、ベア2200円

 大手企業の春闘の労使交渉は、12日に経営側が労働組合の要求に一斉に回答する。自動車大手のホンダは11日、月額3500円のベースアップ(ベア)を求めていた労働組合側の要求に対し、2200円を回答する方針を決めた。年間一時金は5.9カ月分の要求に満額で回答する。いずれも12日に正式に労組に伝える。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る