研究関与、法律違反の恐れ 「製薬会社丸抱え」と批判

 【共同】東京大が中心となった白血病治療薬の臨床研究で製薬会社ノバルティスファーマの社員が患者アンケートの回収や保管をした問題で、ノ社の社外調査委員会は2日記者会見し、社員が集めた情報に含まれる患者の副作用情報を厚生労働省に伝えなかったことが薬事法の報告義務違反に当たる恐れがあることを明らかにした。

 調査委は、研究の立案から実施、学会発表にわたる社員の関与を23項目の問題行為として示した報告書を公表。原田国男委員長は「製薬会社丸抱えの研究。医師も各種サービスを期待し、受け入れていた」と批判した。また昨年末、報道機関の取材が始まると、社員が紙の資料をシュレッダーにかけたり、電子ファイルを消去したりする証拠隠滅を行ったとした。

 研究には同社の販売する治療薬タシグナの使用が含まれており、販売促進も動機と指摘。医師と製薬会社のもたれ合いの構図を示した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る