南極海捕鯨を断念 14年度、水産庁

 【共同】水産庁は2日、日本が実施している南極海での調査捕鯨に関し、2014年度の実施が困難だとして断念した。国際司法裁判所(ICJ)が日本の南極海捕鯨の停止を命じる判決を下し、調査計画の見直しが不可避となったため。この日、自民党の捕鯨関連の会合で説明した。

 政府は、今回のICJの判決を受け入れる方針を示している。外務省や水産庁は判決内容を精査して、これに沿った形で南極海捕鯨を再開できるかどうか検討を急ぐ考えだ。ただ、再開できたとしても規模の縮小は避けられない情勢だ。

 南極海と別に、日本が北西太平洋で実施している調査捕鯨は判決の対象に含まれないため、14年度は現行の計画通り進められるもようだ。

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