核施設の被ばくは21人 廃棄物容器破損の可能性
- 2014年4月24日
- アメリカ発ニュース
【共同】2月にニューメキシコ州カールスバッド近郊の地下核施設から放射性物質が漏れた事故で、エネルギー省は24日、地上で働いていて微量の内部被ばくをした従業員は21人だったとの調査報告書を発表した。これまでは17人が被ばくしたと報じられていた。
施設内から放射性物質が漏れるのを防ぐ換気システムの設計や保守管理に不備が見つかり、漏出は防ぐことができたと報告書は指摘。まだ地下に入れないため直接の事故原因は特定できていないが、棚や天井が崩れるなどして埋設処分されている放射性廃棄物の容器に穴が開いた可能性があるとしている。
この施設では核兵器開発で生じた廃棄物を地下約660メートルの保管施設に埋設処分している。2月14日に施設内や上空で放射線量の上昇が検知され、その後地上で微量のアメリシウムやプルトニウムが検出された。フィルターで放射性物質を取り除く換気システムの不備で、一部がフィルターを通らずに大気中に漏れたと報告書は指摘した。
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