海洋安保の協力強化 南シナ海で中国けん制 米比首脳会談
- 2014年4月28日
- 世界のニュース
【共同】アジア4カ国を歴訪中のオバマ大統領は28日午後、最後の訪問国フィリピン入りし、首都マニラのマラカニアン宮殿(大統領府)でアキノ大統領と会談した。両国は同日午前、フィリピンへの米軍派遣拡大を図る新軍事協定に署名しており、両首脳は海洋安全保障面の協力強化を確認する。オバマ氏のフィリピン訪問は就任後初めて。
オバマ氏は最初の訪問国日本に滞在中、沖縄県・尖閣諸島は米国による日本防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象だと米大統領として初めて公言。フィリピンとの海洋安保協力と合わせ、尖閣諸島や南シナ海の領有権を主張する中国を強くけん制、同盟国防衛への決意を示した。
米国は1951年にフィリピンと相互防衛条約を締結し、米軍駐留を続けたが、冷戦終結後に完全に撤退させた。新軍事協定は10年間有効で延長も可能。発効すれば、フィリピン軍基地の使用のほか、航空機や艦船の巡回派遣が可能になる。
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