中越船衝突、緊張続く 米「挑発的」と中国批判

 【共同】ベトナム沿岸警備隊のゴ・ゴック・トゥー副司令官は8日、同国と中国の艦船の衝突が複数回起きた南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島付近の状況について「これまでのところ全体的な状況は7日に発表したのと同様だ」と述べ、8日も緊張が続いていると明らかにした。共同通信の取材に答えた。

 西沙諸島では中国とベトナムが領有権を争っている。トゥー氏は「(8日に)新たな衝突が起きたとの報告はない」と述べたが、両国の艦船が多数展開してにらみ合う危険な状態は変わっていないとみられる。中国船による体当たりが続けば、ベトナム側が自衛のため反撃する可能性もある。

 一方、中国外務省の国境海洋事務局の易先良副局長は8日、同省で記者会見し「5月3日から7日までにベトナム側の35隻が171回衝突してきた」と述べ、ベトナム側の船が故意に衝突してきたと反論した。

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