トヨタEVへの電池供給終了〜テスラ、年内で
- 2014年5月12日
- 米国ビジネス
電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは11日までに、トヨタ自動車の小型スポーツ多目的車(SUV)「RAV4」EV版向けの電池供給契約が年内に終了することを明らかにした。
ブルームバーグ通信によると、テスラの株式2.4%を保有するトヨタは2012年5月、3年にわたりテスラからRAV4 EV2600台分の電池パックおよびモーターを購入すると発表した。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は先に、トヨタが同契約(当時1億ドル)を延長するとの見方を示していた。
テスラの1〜3月期決算によると、トヨタへの供給契約による売上高は1510万ドルとなっている。
テスラは現在、最低価格7万1000ドルのセダン「モデルS」の世界販売を拡大すると同時に、15年には小型SUV「モデルX」の発売を控え、2〜3年内には廉価版セダンの投入も計画している。ほかにも、リチウムイオン電池の生産コストを30%削減すると見込まれる大規模なバッテリー工場の開設に伴い、提携する独ダイムラーのメルセデス「Bクラス」EVへの部品供給も拡大する計画だ。
一方のトヨタは、RAV4 EVの生産計画の終了時期や、テスラとの今後の関係について詳細を発表していない。
RAV4 EVは、大手メーカーに厳格な環境規制を義務付けるカリフォルニア州を中心に発売されており、12年1月から今年4月までの累計販売台数は1594台。トヨタは15年、同州の規制に準拠する新たな無公害車(ZEV)として水素燃料電池セダンを発売する。
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