集団的自衛権問題 野党、強まる埋没感 解釈変更、足並み乱れ

 【共同】安倍政権が集団的自衛権の行使容認へ取り組みを加速する中、野党側に足並みの乱れが目立っている。共産、生活の党、社民各党が反対を鮮明にする一方、日本維新の会、みんなの党は憲法解釈変更に賛同。民主党は賛否両論を抱え、軸足が定まらない。自民、公明両党の与党協議が焦点になるのを横目に、野党の埋没感は強まるばかりだ。

 「憲法解釈変更の狙いは(戦争放棄を規定した)9条をなきものにすることだ。戦争できる国造りを狙っている」。共産党の穀田恵二国対委員長は14日の記者会見で、集団的自衛権の行使容認方針を批判した。

 社民党の吉田忠智党首は、安倍晋三首相が設置した有識者懇談会が15日に報告書を出すことに関し「首相の考えに近いメンバーが、偏った結論を導こうとしている」と警戒感をあらわにした。

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