航空機電池の検査不十分  787発火で米安全委勧告

 【共同】昨年1月にボストンで起きた日本航空の中型機ボーイング787のバッテリー発火トラブルを受けて米運輸安全委員会(NTSB)は22日、搭載するリチウムイオン電池の安全性確保のための認証検査が不十分だったと指摘し、米連邦航空局(FAA)に改善策を勧告する報告を発表した。

 米航空機大手ボーイングが製造する787は、リチウムイオン電池を採用したが、電池で「内部短絡」が起きた結果、連鎖的に異常な高温となる「熱暴走」が発生。昨年1月には全日本空輸機が飛行中にバッテリー発煙を起こし、高松空港に緊急着陸する事故も起きた。

 NTSBの報告は、FAAはボーイングとともにリチウムイオン電池の安全性検査の認証方法を取りまとめたが、電池の内部短絡についてボーイングが危険性を「過小評価していた」と批判。FAAが、技術面の助言を求めるために「航空産業以外に目を向けるべきだった」と指摘した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る