事故死者の遺族にリコール通知〜GM、不手際わびる
- 2014年6月4日
- 米国ビジネス
ゼネラル・モーターズ(GM)製乗用車の点火スイッチの欠陥問題で、同社がリコール(回収・無償修理)の通知を事故死者の遺族に誤って送付し、謝罪していたことが分かった。
ロイター通信によると、GMのグレッグ・マーティン広報担当者は「リコール通知を受け取った遺族に大変申しわけない」と事実を認めた。
GMは点火スイッチ欠陥関連で計260万台をリコールしているが、遺族の一部からは死者の家族に「車を修理するから持ってこい」などという通知を送るべきではないという声が上がっている。
2005年にメリーランド州で起きた関連事故で16歳の娘を失ったテリ・ディバティスタ氏は先週、GMからリコール通知を2通受け取った。事故では、娘が運転する「シボレー・コバルト」が木に衝突して大破した。GMは3日、同氏に謝罪したという。
ディバティスタ氏によると、通知は遺族の転居先であるサウスカロライナ州の現住所に郵送された。GMは通知で、同社がここ数カ月間に実施したコバルトのリコール3件について説明していた。ディバティスタ氏は、「GMは車両登録番号を確認するだけでも事故車両であることを確認できたはずだ」と憤っている。
欠陥問題をめぐっては、GMが13人の死亡を把握している関連事故によく似た事故で少なくとも74人が死亡していることが、ロイターの独自調査で分かった。
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