タカタのエアバッグ問題、GMにも〜「クルーズ」の販売を中止
- 2014年6月26日
- 米国ビジネス
ゼネラル・モーターズ(GM)は25日、北米の系列ディーラーに対し、不具合が見つかったタカタ製エアバッグを搭載するシボレーの小型セダン「クルーズ」の販売中止を通達した。タカタのエアバッグ問題では、既にGMを除くメーカー7社がリコール(回収・無償修理)を発表し、トヨタ自動車とホンダを中心に世界で約1050万台が対象となっている。
ロイター通信によると、タカタ製のエアバッグを搭載した2013〜14年型クルーズは現在、米国とカナダを中心に3万3000台がディーラーにある。GMは販売済みの車については修理対象にしておらず、関連事故や死傷者の有無も把握していない。
クルーズはGM乗用車の北米ベストセラーで、今回修理する車種は12年10月以降約50万台が生産された。GMは、衝突事故時のリスク緩和につながると判断して、クルーズの13年型から運転席に「スマート」エアバッグを採用している。
GMは25日、クルーズの問題について「一部の車両に不適切な部品で組み立てられたエアバッグ・インフレータ・モジュールが搭載されている可能性がある」と説明した。オハイオ州ローズタウン工場でのクルーズ生産は継続する。
GMは5月、タカタ製エアバッグの電気系統の不具合を理由に、別の理由で実施していた12年型クルーズなど数車種のリコールを拡大した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年5月20日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
人工知能が農業におよぼす大きな変革 〜 遺伝子情報を駆使した品種改良に貢献
-
米技術大手ら、メキシコでの製造拡大に注力 〜 台湾の技術製品メーカーらに熱心に働きかけ
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
米国内都市圏の住宅所有者らは自然災害に要注意〜異常気象による損害危険の高い地域が明確に
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ドライバーの過半数が「AVは怖い」~AAA調査
-
2024年5月13日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EVへの関心、ますます低下~消費者、メーカーの思惑に反し
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至