オラクル、SRM製品をリンクトインと連携 〜 販促用クラウド製品群も更新

 業務用ソフトウェア大手のオラクル(Oracle)は、同社のソーシャル関係管理(SRM=social relationship management)ソフトウェア・スイートを、ソーシャル・ネットワーク・サービス大手のリンクトイン(LinkedIn)と連携させた。

 それによってオラクルは、顧客企業のマーケティングや顧客サポート担当者に対し、ビジネス志向性の高いリンクトイン利用者3億人へのアクセス手段を提供する。

 コンピュータワールドによると、オラクルの顧客企業はそれを受けて、自社製品やブランド、企業概要を紹介する「カンパニー(Company)」ページや「ショーケース(Showcase)」ページをリンクトイン内に開設できる。

 顧客企業はまた、それらのページへの投稿者とやり取りし、企業投稿に対する書き込み件数報告といった簡易分析機能を利用することもできる。

 オラクルは同時に、マーケティング用クラウド製品群の機能拡張も発表した。

 もっとも顕著な機能更新は、見込み客を特定するいわゆる「類似(look-alike)」モデリングとして知られる解析方法に関するもの。

 この方法では、まず、望ましい特性を備えた顧客にもとづくモデルを企業が構築し、それをオラクルの「ブルーカイ(BlueKai)プラットフォーム」に適用させる。

 企業は、ブルーカイが収集する何億件という顧客基本情報にアクセスし、200超のデータ事業者から類似モデルに合致する見込み客を発見する。

 今回の機能更新によって、数クリック程度の簡単操作による「非常に詳細の」モデル作成を可能にした。

 また、マーケティング自動ツール「レスポンシス(Responsys)」の機能を更新し、たとえば特売情報の受信希望者など、特定の特性にもとづき絞り込んだ顧客を対象に、SMS(simple message service)による各種通知のモバイル端末向けプッシュ配信を可能にした。

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