イラクでも「たる爆弾」 市民に被害と人権団体
- 2014年7月23日
- 世界のニュース
【共同】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は22日、イラク軍が、イスラム過激派「イスラム国」を標的にした空爆に破壊力の大きい「たる爆弾」を使い、一般市民への被害が拡大しているとの報告書を発表した。
報告書によると、イスラム国が支配下に置くイラク中部ファルージャなどで6月上旬以降に行われた空爆により、少なくとも市民75人が死亡、数百人が負傷した。うち子どもや女性を含む17人が、たる爆弾による死者だった。
円筒形の鉄製容器に火薬や金属片などを詰め込んだたる爆弾は、誘導装置がないため標的が絞りにくく、市民への被害が拡大しやすい。シリアのアサド政権も内戦で使用し、反体制派や欧米諸国が「無差別攻撃だ」と批判している。
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