東芝、新型のモーター・ドライバーICを開発 〜 小型化と多用化で差別化
- 2014年8月1日
- ハイテク情報
東芝アメリカ・エレクトロニック・コンポーネンツ(TAEC)は、二つの新たなモーター・ドライバーIC2を発表した。いずれも従来製品に比べて小型で、さまざまの用途に対応する設計が特徴だ。
マーケットウォッチ誌によると、発表されたのは、低電圧DC(直流)モーター用のHブリッジ・ドライバーのTC78H610FNGと、3チャンネル式ハーフ・ブリッジ・ドライバーICのTB67Z800FTG。
前者は、電池駆動型のデジタル・カメラや家庭用デジタル機器向け。SSOP16パッケージを採用することで、SSOP20パッケージを使用したドライバーICに比べて設置面積を21%削減し、基板に使用されるPCB(ポリ塩化ビフェニル)のコストを抑えられる。
TC78H610FNGはまた、二つのDCモーターあるいはステッピング・モーターも制御可能。駆動電圧は2.5〜1.5ボルトで、最大出力は1.0アンペア。
一方、TB67Z800FTGは、6個の二重拡散DMOS(double-diffused MOSFET)を配置。DMOSのオン・オフによって、3層ブラシレスDCモーターを制御できるのが特徴。それによってマイクロコントローラーの負荷を軽減できる。
TB67Z800FTGは、冷却用小型扇風機や水ポンプのように、内蔵される空間が非常に制限される機器に適している。同製品の駆動電圧は4〜22ボルトで、最大出力は3アンペア。
両製品とも過電流検知機能を備え、高温を検知して回路の電流の流れを止めることができる。
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