クラウド売り上げ、好調に増加 〜 マイクロソフトとIBMが成長をけん引
- 2014年8月6日
- ハイテク情報
2014年第2四半期(4〜6月)の決算報告を見ると、クラウド・サービス市場が好調に成長していることが浮き彫りとなったと同時に、特にマイクロソフト(Microsoft)とIBMの2社が同事業で急成長したことが明確になった。
ニューヨーク・タイムズによると、クラウド電算では、従来型の現場実装型ソフトウェアやプラットフォームに代わる機能をデータ・センターからオンライン提供することで月額利用料や従量課金制によって収入を得るため、両社にとっては従来事業の土台を揺るがす危険性を秘めるが、両社はクラウド事業にうまく移行していると言える。
シナジー・リサーチ・グループによると、期中におけるマイクロソフトのクラウド売り上げは前年同期比164%増、IBMは同86%増を記録した。
クラウド市場の最大手であるアマゾン(Amazon)はクラウド収入9億6200万ドルで、マイクロソフトの3億7000万ドル、IBMの2億5900万ドルに比べて圧倒的に大きいが、アマゾンのクラウド事業は49%の増収で、クラウド市場全体の45%とほぼ同等にとどまっている。
マイクロソフトとIBMの大幅成長は、両社の大型投資によって実現した。調査会社のクラウド業界報告では、両社は1年前に主要クラウド・プロバイダーには位置づけられておらず、特定市場の限定的プロバイダーとしてみなされていた。
しかし、マイクロソフトは従来型ソフトウェア製品のクラウド版を相次いで発表し、巨額を投じて販促を強化。IBMは、クラウド新興企業のソフトレイヤー(SoftLayer)を2012年に買収してクラウド事業部門を本格化させ、それが2013年後半から結実し始めた。
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