飛散量4分の1に下方修正 東電推計2600億ベクレルに
- 2014年8月19日
- 日本発ニュース
【共同】福島第1原発3号機の大型がれき撤去作業で昨年8月、放射性物質が数十キロ離れた水田のコメなどを汚染した可能性が出ている問題で、東京電力は19日、この作業で飛散した放射性セシウムは最大でも推計2600億ベクレルだったと下方修正した。7月に発表した1兆1200億ベクレルの4分の1程度。原子力規制委員会の廃炉作業に関する会合で説明した。
前回の推計値について、更田豊志委員が大きすぎるとして東電に再計算を要請していた。更田氏は新たな推計値についても「なお過大評価だと思う」として、原子力規制庁でも推計の在り方を検証する考えを示した。
前回の推計では毎時2800億ベクレルの放出が4時間続いたとして計算したが、今回は免震重要棟などの計器のデータから放出時間は計2時間10分、1時間当たりの放出量が最大1200億ベクレルとして再計算した。
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