データ通信2倍で100ドルの新料金を発表 〜 スプリント、単独攻勢に着手
- 2014年8月19日
- ハイテク情報
ソフトバンク傘下のスプリント(Sprint)は、事実上の料金値下げを発表し、ベライゾンやAT&T、そして、スプリントを介してソフトバンクが買収しようとして断念したTモバイルUSに価格競争をしかける姿勢を明示した。
米携帯電話サービス4大キャリヤーのなかで唯一、加入者の流出を強いられてきたスプリントは、Tモバイルと合併することで2強に対抗できる第三勢力になろうとしたが、司法省独占禁止法局と連邦通信委員会(FCC)からの買収承認を得ることが無理だと判断。
単独での巻き返しを図ることを余儀なくされ、その答が、データ通信量の上限をベライゾンとAT&Tの2倍に増やすという今回の新たなファミリー・プランだ。
ZDネット誌によると、新料金体系では、月額100ドルを払うことで、一家で最大10台まで無制限の通話とテキスト・メッセージング、1回線あたり20ギガバイトまでのデータ転送が認められる。
スプリントはそれに加えて、他社からの乗り換え加入者に対し、競合キャリヤーに払う早期解約金を最大350ドルまで負担する。
新料金体系は、8月22日から9月30日のあいだに他社からスプリントに乗り換える加入者に適用される。既存加入者に対しては、8月22日から同様のサービスが月額160ドルで提供される。
2014年第1四半期、スプリントは24万5000人の加入者純減を強いられた。同社は2013年第4四半期にも38万3000人の加入者を失っている。
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