首相と石破氏確執 批判と戒め、広がる波紋 与党、会談を注視

 【共同】来週の内閣改造、自民党役員人事をめぐる安倍晋三首相と石破茂幹事長の確執は、28日も与党内に波紋を広げた。安全保障法制担当相への就任打診を袖にした石破氏への批判が強まる一方、冷静な対応を求めて双方を戒める声も。こうした情勢を踏まえ、両氏は29日に会談する。首相が安保相以外の閣僚ポスト提示を検討し、石破氏が受け入れて軟着陸が図られるとの見方が浮上。与党は会談の行方を注視する。

 「石破氏は一体、何者だ。僕の彼への評価は最低ですね」。首相の出身派閥、町村派会長の町村信孝元外相は28日の会合で言い放った。首相の専権事項である人事に公然と異を唱え、幹事長の続投希望まで持ち出せば「人事はできない」(町村氏)との批判だ。

 石破氏側は、幹事長として2012年衆院選と13年参院選を勝利に導いた「実績」を挙げ「そもそも、なぜ幹事長更迭なのか理解できない」(周辺)と反発している。

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