カタルーニャ住民投票断念 「世論調査」に後退
- 2014年10月14日
- 世界のニュース
【共同】スペイン北東部カタルーニャ自治州のマス首相は14日、記者会見し、スペインからの分離・独立を問う11月9日の住民投票の実施を事実上断念、代わりに世論調査的な意味を持つ「投票」を行うと発表した。フランス公共ラジオが伝えた。
住民投票に反対するマドリードの中央政府との全面衝突を避け、後退した形。一方、民意を問う何らかの投票の実施により、分離・独立を求める自治州内の強硬派をなだめる意図があるとみられる。11月9日の住民投票については、中央政府の訴えを受けた憲法裁判所が先月29日に差し止め命令を出していた。
自治州政府と住民投票賛成の各党派は13日に会合。マス氏は14日の記者会見で「(住民投票実施の)合意に亀裂が生じている」と指摘し、中央政府との決定的な対立は避けたいマス氏らと、強硬派の間で意見の対立が激しくなっていることを認めた。
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