TPP閣僚会合閉幕 日米協議が足かせに 最終局面、高まる難易度
- 2014年10月27日
- 世界のニュース
【共同】約5カ月ぶりに開かれた環太平洋連携協定(TPP)交渉の閣僚会合は、またしても決着を持ち越した。日米協議の遅れが足かせになり、貿易を増やす関税撤廃、投資を活発にするルール作りのどちらの分野でも、参加国のにらみ合いの構図は解けなかった。交渉は最終局面に入り、難易度が一段と高まっている。
「日米の関税協議の決着は見通すことができない」。3日間の閣僚会合を終えた甘利明TPP担当相は27日、12カ国の代表が並んだ共同記者会見で、米国との交渉が難航していることを素直に認めた。甘利氏の発言を補足するように、フロマン米通商代表は「農産物と自動車で溝が残っている」と具体的に説明した。
外務省幹部が「決裂だった」と明かすワシントンでの9月23〜24日の甘利、フロマン両氏の会談から約1カ月がたった。その間、大江博首席交渉官代理と米通商代表部(USTR)のカトラー次席代表代行が関係修復に動き、閣僚会合最終日の27日に甘利、フロマン両氏の再会談にこぎ着けた。だが大きな進展はなく、1時間足らずで終わった。
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