メキシコの高速鉄道落札 中国、海外展開を加速
- 2014年11月4日
- 世界のニュース
【共同】4日付の中国共産党機関紙、人民日報などによると、メキシコ初の高速鉄道の建設事業を中国企業が主導する企業連合が落札した。首都メキシコ市と中部ケレタロ間の全長210キロを最高時速300キロで結ぶ。中国は「中国版新幹線」の海外展開を、国を挙げて加速する戦略だ。
事業費は508億ペソ(約4200億円)で、鉄道建設会社、中国鉄建や、車両メーカーの中国南車が中心となり、メキシコ企業も加わった連合が落札した。車両や運行システムは中国の技術を採用し、開通から5年間は中国企業が運営と従業員教育に携わる。
応札したのは中国の連合だけで、人民日報は、入札期間が2カ月と短く、欧米や日本の企業は間に合わなかったと指摘した。中国鉄建の幹部は「周辺の国にとっても、中国企業と技術を受け入れる上での手本となる」と話し、さらなる海外進出に意欲を見せた。
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