GSユアサ製電池に欠陥 米当局、問題検証を勧告
- 2014年12月2日
- アメリカ発ニュース
【共同】運輸安全委員会(NTSB)は1日、ボストンで昨年1月上旬に起きた日本航空の中型機ボーイング787のバッテリーから出火したトラブルについて最終報告を発表した。ジーエス・ユアサコーポレーション(京都市)傘下のGSユアサ製リチウムイオン電池の設計に欠陥があり、ボーイングなどによる安全性確保のための認証検査が不十分だったとした。
NTSBの2年近くに及ぶ調査は終了した。NTSBはGSユアサに対し、電池の安全性が確保されるよう製造工程を検証し、従業員への適切な訓練の徹底を勧告。米連邦航空局(FAA)には、新技術を伴う設計に関する安全性評価を改善するよう勧告した。
最終報告書が嫌気され、2日の東京株式市場でGSユアサ株は反落し一時、前日比18円安の551円まで値下がりした。「信頼が揺らげば、主力の車載用電池の販売減につながる恐れもある」(市場関係者)との懸念が広がった。GSユアサの広報担当者は取材に対し「内容を精査している段階なので、コメントを差し控える」と述べた。
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