共和、拷問報告に反発 「政治的」と政権批判
- 2014年12月10日
- アメリカ発ニュース
【共同】上院情報特別委員会が9日公表した中央情報局(CIA)の拷問に関する報告書に、共和党が反発を強めている。ブッシュ前政権の暗部を暴こうとする民主党の政治的動機で、米国の安全が脅かされたと主張。各国で反米感情が高まれば、批判に拍車を掛ける構えだ。
報告書の公表は、就任時から「拷問禁止」を掲げてきたオバマ大統領が求めていた。政権高官は9日、過去の事実を認めることで「米国の透明性を世界に示す明快なメッセージになる」と意義を強調、前政権との違いをアピールした。
民主党は現在上院の多数派。報告書も同党のスタッフが作成した。しかし年明けからは、中間選挙で勝った共和党が上院多数派となる。民主党のファインスタイン情報特別委員長は公開を急いだ理由について「共和党が上院を握れば、報告書は永遠に日の目を見なくなる」と率直に語った。
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