データ・センターの処理能力を最大化 〜 HP、アポロ・システム群を発表

 データ・センターの多くが処理能力の限界に近づきつつあるなか、既存基幹施設の最適活用が課題となっている。

 ヒューレット・パッカード(HP=Hewlett-Packard)はこのほど、科学や事業、教育、製薬で利用される高度アプリケーションの処理に、同社のHPアポロ・システム群(HP Apollo Systems)がいかに有用かを解説する白書を作成し発表した。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、高度のアプリケーションを実行するためには、サーバーの処理能力だけでなく、それを動かす電力や冷却装置、関連資源の最適活用、経済性、管理方法を総合的に考える必要がある。

 HPの白書によると、HPアポロ・システムは、高性能アプリケーション稼働に必要な強力かつモジュラー型ソリューションと言える。

 同製品の一つであるHPアポロ8000システム(HP Apollo 8000 System)は、ハードウェア保護技術を内蔵した世界初の完全液体冷却型スーパーコンピュータだ。

 高性能電算(HPU=high-performance computing)の最重要要素の一つは拡張性であり、アポロ・システムは、ラックあたり最大144台のサーバーをサポートする。これは空冷設計の場合と比べて、ラックあたりテラフロップスにして4倍の高速処理を意味する。

 また、省電力設計によって、データ・センターの二酸化炭素排出量を年間に最大で3800トン削減できる、とHPは説明している。

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