任天堂、ブラジル市場から撤退 〜 輸入関税の高さを理由に直販を打ち切り
- 2015年1月14日
- ハイテク情報
任天堂は、ブラジルにおける据え置き型ゲーム機の直販を打ち切る。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ブラジルは中南米最大の経済だが、「事業環境の問題によって、これまでのような販売モデルを維持できなくなった」と同社は説明。今後は任天堂の米国部門がブラジル市場を担当する。
事業環境の問題には、外国製ゲーム機に対するブラジルの関税の高さや、現地生産しないという同社の方針が含まれる。
ブラジルでは関税が高いために、「スーパー・スマッシュ・ブラザーズ」のような同社の人気ゲームが米国より20%近くも高価となっている。
今回の決定はほかの中南米諸国の販売には影響を及ぼさない。
任天堂は、2014年9月締め四半期にアナリストの予想を上回る242億2000万円の純利益を計上、前年の80億円の損失から黒字転換を果たした。しかし、ゲーム機市場ではソニーやマイクロソフトに押されて市場を失っている。
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