米国の風力発電設置量、14年は前年比6倍

 米国は2014年、風力発電の新規設置容量が前年の6倍に増え、中国に次ぐ世界第2位の市場になった。

 ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)の集計によると、米国の陸上風力発電容量は、税優遇措置「プロダクション・タックス・クレジット」(PTC)の期間延長などを受けて14年に4.7ギガワット(GW)増え、増加ペースは前年の764メガワットから大幅に加速。これで風力発電の総出力が64.2GWとなった。

 中国では設置容量が38%(20.7GW)増加し、給電網にとつながる風力発電の総出力は96GWとなって英国の総発電量を上回った。中国では、石炭と水力に次いで風力が3番目に大きな電源となっている。

 BNEFの欧州風力発電担当アナリストは「今年は2つの特殊な状況が重なったため、今後の展開の参考にはならないだろうが、注目すべきは既存事業におけるタービンの新規設置容量が1GWを超えた点。これは、既存施設をより有効に活用でき、成熟市場の開発業者や資産オーナーに新しい機会が生まれたことを意味する」と指摘する。

 このほかの国では、ドイツで3.2GW、ブラジルで2.7GW、インドで2.3GWの風力発電能力が加わり、ドイツとブラジルの新規設置容量はそれぞれ過去最高を記録した。

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