貨物運賃が値上がり〜西海岸の港湾ストで
- 2015年2月17日
- 米国ビジネス
西海岸の港湾労働者によるストライキの影響で、貨物の輸送料金が値上がりしている。
ロイター通信によると、ロサンゼルスやサンフランシスコ、サンディエゴの港湾で荷役業務が停止し、16日時点でも二十数隻のコンテナ船やタンカーが入港できない状況が続いている。中には貨物の積み降ろしができないまま1週間以上ドック入りできずに停泊している船もある。
西海岸向け上海輸出コンテナ運賃指数は13日、前週から23ポイント増の2265に達し、ブローカーによると16日にはさらに5ポイント上昇した。
海運会社などで作る太平洋海事協会(PMA)と国際港湾倉庫労働組合(ILWU)の労使交渉は、過去数カ月にわたって賃金交渉をめぐり交渉を続けてきたが、現在も折り合いがついていない。
ストで予想される部品不足への対策として、ホンダは北米の数工場で生産ペースを落とす計画。スバルを傘下に持つ富士重工業は、日本製部品を空輸する期間を予定の2月末から延長すると表明している。
オバマ大統領は14日、交渉を支援するためトム・ペレス労働長官をカリフォルニア州に派遣した。
東海岸など他地区の港湾は、ストをシェア拡大の好機ととらえている。ある貨物運送業者は「東の各港湾は、西海岸からシェアを奪うため運賃値下げに踏み切っている」と語った。
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