メキシコ石油公社、製油所の設備投資を延期
- 2015年2月19日
- 米国ビジネス
メキシコ石油公社(PEMEX)は16日、原油価格の下落を受け、製油所の更新やクリーン燃料の生産体制整備などの設備投資計画を延期すると発表した。
ロイター通信によると、同社の取締役会は先週、議会が認めた予算額の11.5%に相当する41億6000万ドルの削減を承認しており「大幅な予算調整で大型プロジェクトの実施は延期することになった」と表明した。
延期するのは200億ドルの投資計画の一部で、国内製油所6カ所のうちオアハカ州サリナクルス、イダルゴ州トゥーラ、グアナフアト州サラマンカの3カ所に原油処理の深度を高めるためのコーキング(コークス採取)装置を設置する事業が含まれる。また、大気汚染対策で28億ドルを投じて5つの製油所で超低硫黄軽油(ULSD)の生産を可能にする事業も含まれる。
メキシコでは14年にエネルギー改革法が公布され、PEMEXは民間石油会社と直接競合することになった。このため同社は、コスト削減を図って数億ドル規模のサービス契約の再交渉にも取り組んでいる。
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