A123、アップルを提訴〜EV用電池部門設立で技術者引き抜く
- 2015年2月20日
- 米国ビジネス
電気自動車(EV)用電池メーカーのA123システムズは、アップルが大規模な電池部門を設立するために人材の引き抜きを図ったとして、同社をマサチューセッツ州の連邦裁判所に提訴した。
ロイター通信によると、アップルはこれまで、EVメーカーのテスラなどから自動車分野の深い専門知識を持つエンジニアを獲得してきた。また、EVを自社開発するという究極の目標に向けて業界専門家や自動車メーカーとも水面下で協議している。
訴状によると、アップルは2014年6月前後から、数種類の中核プロジェクトを指揮する人材を求めてA123のエンジニアを積極的に勧誘し始めた。A123はアップルへ移籍した5人についても、アップルで同様のプロジェクトに従事していることから雇用契約違反で訴えた。
リチウムイオン電池の草分けで知られるA123は、エネルギー省から2億4900万ドルの助成を受けたが、2012年に経営破綻して以降は資産の売却を進めてきた。
訴えによると、5人はいずれも有能だったため、A123は移籍した5人が手掛けていたプロジェクトの廃止を余儀なくされた。同社はさらに、アップルによる勧誘を手伝ったとしてうち1人を訴えた。
A123によると、アップルはLG化学、サムスンSDI、パナソニック、東芝、ジョンソン・コントロールズからも電池開発エンジニアの引き抜きを画策したと考えられる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ