反テスラ州にラッダイト賞〜イノベーションに逆行と
- 2015年2月20日
- 米国ビジネス
政策研究団体の情報技術イノベーション財団(ITIF、ワシントンDC)はこのほど、電気自動車(EV)大手テスラ・モーターズによる自動車の直接販売を認めない4州に2014年の「ラッダイト賞」を授与すると発表した。ラッダイトは19世紀の産業革命時代に機械化に反対した英国の手工業者。今では進化や近代化を拒み、古いやり方に固執する人たちも意味する。
インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、ITIFは、イノベーションに断固として反対する個人・団体に皮肉を込めてラッダイト賞を贈っている。ITIFが選んだ10候補を市民が審査した結果、14年にテスラのショールーム設置およびオンライン直販を制限または禁止する州法を可決したアリゾナ、ミシガン、ニュージャージー、テキサスの4州が最大得票率34%で受賞が決まった。
残りの9候補には、アマゾンによる書籍の無料配送を禁じたフランス政府、ウーバーなど車の相乗りサービスを規制するネバダ、バージニア両州などが挙がった。
4州を候補に選んだITIFは「各州の州法は、明らかに既存のフランチャイズ・ディーラーを守る目的で革新や競合を犠牲にしている。州議会は、自動車ディーラーの商慣行の保護ではなく、消費者の利益や全体の生産性に目を向けるべき」と指摘した。
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