反論で「虎の尾踏んだ」 追及強める米当局

 【共同】エアバッグ欠陥により世界で計2600万台を超えるリコール(無料の回収・修理)を引き起こしたタカタに対し、米運輸当局が追及を強めている。同社を「悪者」と呼ぶフォックス運輸長官に反論する姿勢をあらわにしたことが「虎の尾を踏んだ」(日本車メーカー幹部)との声も。原因究明が進まない中、エアバッグのシェア世界第2位の大手は窮地に追い込まれた。

 欠陥製品は主に2000年代に米国とメキシコの工場で生産された。作動時に破裂してガス発生装置の金属片が飛び散り、米国などで計7人が亡くなった可能性が報じられた。08年以降にリコールが相次ぎ、交換用部品の供給は追い付いておらず、米有力上院議員は「命を奪いかねない危険なエアバッグを一刻も早く取り除き、修理すべきだ」と批判を強める。

 米国では09〜10年の大量リコールにつながったトヨタ自動車の「意図しない急加速」問題が激しい批判を浴びた。自動車ジャーナリストは「この問題と比べてもタカタの対応は後手に回った」と分析する。

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