スマートフォンの電源に燃料電池 〜 水素を利用、年内に欧州で2製品が発売

 スマートフォンの電池持続時間をいかに伸ばすかは技術者にとって大きな課題で、その解決策の一つとして燃料電池が浮上している。

 メタノールをもとにした燃料電池の需要拡大に数年前に失敗した電機各社は現在、水素の利用に注目している。

 コンピュータワールドによると、化学反応によって発電する燃料電池は、事前に電池を充電しておく必要がなく、専用カートリッジさえあれば、どこでも瞬時に給電できるという利点がある。

 水素に酸素を反応させて発電する水素燃料電池は、その過程の副産物として水蒸気が発生するだけで、環境に優しい点も指摘される。

 現在、水素燃料電池として一つの製品が販売されており、2015年中にもう一つの製品が発売されると見込まれる。それら二つの製品の違いは、水素をいかに安全に封入するかの方法だ。

 インテリジェント・エネルギー(Intelligent Energy)のアップ(Upp)という製品の場合、水素を封入したカートリッジ1個でスマートフォンを約5時間再充電できる。カートリッジは何度でも繰り返し使える。

 アップは英国のアップル・ストアー(Apple Store)で約228ドルで販売されている。カートリッジは1個約9ドルだ。

 アップの難点は重いことで、燃料電池とカートリッジの両方で620グラムと、常時携行するには不便がある。

 一方、スウェーデンのマイエフシー(MyFC)がモバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress)で披露した試作品のジャック(Jaq)は、塩と水を含む使い捨てカートリッジから水素を供給する。

 ジャックの燃料電池自体は約81ドルで、カートリッジは約1ユーロ(約1.09ドル)になる見通しだ。各カートリッジはスマートフォン数回分の充電が可能。ジャックは2015年末に発売される予定だ。

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