家庭ごみからジェット燃料〜ユナイテッド、バイオ企業と提携
- 2015年7月2日
- 米国ビジネス
ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス傘下のユナイテッド航空は、バイオ燃料を開発するフルクラム・バイオエナジー(Fulcrum BioEnergy、カリフォルニア州)に3000万ドルを出資した。将来的な原油価格の変動と二酸化炭素(CO2)規制に対処するのが狙い。
ロイター通信によると、ユナイテッドは今回の合意によって最低10年間、従来の航空燃料に対抗できる価格でファルクラムから9000万ガロン以上の燃料を購入する。ユナイテッド航空は2014年、39億ガロンの燃料を消費し、燃料代は営業経費の32%を占めた。
エネルギー企業に出資した米航空会社は、12年に1億8000万ドルで製油所を獲得したデルタ航空に続いて2社目だが、バイオ燃料を手掛ける企業に投資した例は今回が初めて。
環境保護局(EPA)はこのほど、航空機から排出される温室効果ガスが国民の健康に悪影響を及ぼしているとする調査結果を公表し、新たな排出規制を策定する計画を発表した。
フルクラムが開発したのは、家庭ごみをバイオジェット燃料に変える技術。ユナイテッドは従来の航空燃料と比べ、CO2排出量を8割以上減らせると期待している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる