与党、安保修正見送り方向 中旬の衆院通過優先
- 2015年7月8日
- 日本発ニュース
【共同】維新の党は8日、安全保障関連法案の対案となる2法案を衆院に提出した。これ以外の「領域警備法案」は民主党と共同提出した。一方、与党は対案を踏まえた衆院段階での政府案修正は見送る方向で調整に入った。16日を軸に来週中の衆院通過を優先する構えだ。修正協議に時間をかければ、採決が大幅に遅れかねないと懸念。政府案と対案の隔たりが大きく、成案を得られる保証はないとの判断もある。野党は、国民の理解を置き去りした拙速な採決は認められないと批判を強めた。
安倍晋三首相は8日、自民党の谷垣禎一幹事長と官邸で会談し、採決日程をめぐる基本的な方針を確認した。谷垣氏は対案に関し「柔軟に対応しないといけないが、全部は対応しきれない」と記者団に述べた。これに先立ち自民、公明両党国対委員長らが協議。出席者の一人は「対案と政府案の考え方が大きく違う。協議をしても厳しい」と指摘した。衆院平和安全法制特別委員会は8日、対案の趣旨説明を行い審議入りした。
維新の柿沢未途幹事長は9日、自民党の高村正彦副総裁と公明党の北側一雄副代表に対案について説明する予定だ。
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