グラクソ、NC州工場を閉鎖〜レジオネラ菌検出で
- 2015年8月12日
- 米国ビジネス
英製薬大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)は11日、ノースカロライナ州ゼブロンにある工場内の冷却塔でレジオネラ菌が発見されたため、施設を閉鎖したと発表した。
ロイター通信によると、菌は工場の定期検査で見つかった。同工場は製造のほか、研究開発(R&D)や販売・マーケティング部門で計4400人以上を雇用している。このうち600人は状況が改善されるまでの間、施設に立ち入らないよう命じられた。
GSKによると、冷却塔は独立した構造物でいかなる製品とも接触はない。
州および市当局は、周辺地域の飲み水に影響が及ぶ恐れはないが、予防措置として工場の立ち入り検査を実施すると発表した。
厚生省疾病対策センター(CDC)によると、レジオネラ症を引き起こすレジオネラ菌は温水に自然に存在し、水を冷やすための冷却塔のほか、浴槽や貯水槽、大型の水道設備などで検出される。
レジオネラ症の大半は劇症型肺炎で、人から人へは感染しないが、冷却塔やシャワー、噴水などから発生する蒸気や噴霧を吸い込むことで感染する。ニューヨーク市では7月以降、レジオネラ症の集団感染で12人が死亡している。同市衛生局はこれまでに市内にあるすべての冷却塔の検査と洗浄を実施した。
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