「ホアキン」襲来に備える〜NYのエネルギー各社
- 2015年10月1日
- 米国ビジネス
来週前半にもニューヨーク市周辺に上陸する可能性があるハリケーン「ホアキン(Joaquin)」に備え、電力会社などエネルギー企業が基盤設備の強化を進めている。
ロイター通信によると、9月30日午前にバハマの東海上で熱帯性暴風雨からハリケーンに変わったホアキンについて、国立ハリケーン・センター(NHC)は「勢力を最大風速時速110マイルのカテゴリー2に高めながら、ノースカロライナ州からニューヨーク都市部までのいずれかの地域に到達する可能性がある」と予測している。
2012年にニューヨークを襲ったハリケーン「サンディ」は、国内で70人以上の死者を出し、500億ドルの被害をもたらした。電力大手コン・エディソン(Con Edison)によると、サンディは同社にとって史上最悪のハリケーンで、ニューヨーク市と北部のウェストチェスター郡で300万を超える世帯が停電し、地域によっては停電が数週間続いた。
今年はコン・エディソンにとって、自然災害を想定した総額20億ドルの設備強化4年計画の3年目に当たる。計画には、サンディーの襲来で爆発したマンハッタン区東14丁目にある発電所の防潮壁工事も含まれている。
NY市内とニュージャージー州に石油製品と化学物質工場を保有するキンダー・モーガン(Kinder Morgan)も、サンディを教訓にインフラ強化を進めている。
連邦政府によると、東海岸には7カ所に製油所があり、合計で1日約130万バレルの石油精製能力がある。
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