日産、ソフトに注力〜自動運転車の実用化へ
- 2015年11月13日
- 自動車関連
2020年に自動運転車の実用化を目指す日産自動車は、一般道路を利用した市街地での自動運転車の試験走行を報道機関に公開した。電気自動車(EV)「リーフ」を改造した車両を使用し、東京モーターショーの会場周辺約17キロを自動運転で走行した。
オートモーティブ・ニューズによると、自動運転車のハードウェアは安全面において実用化への準備が整っている一方、ソフトウェアの性能向上が課題だ。
日産の場合、データを処理するセンサーの能力や、車載カメラの画素の鮮明度、レーダー技術にも問題がない。今後5年間の課題は、人工知能(AI)で走行を制御するソフトウエアの性能を高めることにある。
ドライバーを務めた自動運転技術部門の飯島徹也部長によると、問題は通常の運転環境ではなく稀なシナリオだ。
例えば、現在の技術なら路肩に立っている警察官の存在はもちろん、動きも認識できる。しかし、安全上の理由から車両を止めようと手を挙げた場合、現行のプロトタイプは手信号を認識できるほど洗練されていないため、無視して走り過ぎてしまう。
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