ボーイングが10年ぶり首位 12年納入数、先行き不透明

 【共同】航空大手ボーイングが、2012年の航空機納入数で欧州大手エアバスを抜き、10年ぶりに首位に返り咲いたことが17日分かった。ただ、首位奪還に大きく寄与した最新鋭機787はトラブル頻発で運航停止に追い込まれており、仮に設計変更などになれば今年はトップの座を再び奪われかねない。

 12年のボーイングの納入機数は前年比26%増の601機と大幅に増加し、1999年以来最高となった。主力小型機の737が415機で大半を占めるが、787も全体の8%に当たる46機あった。一方、エアバスの納入機数は588機と僅差。単純計算では787の分がなければ、ボーイングはエアバスに後れを取っていたことになる。

 昨年1年間で787には50機の新規受注に対し、62機の発注キャンセルがあった。一連のトラブルが787の運航停止にまで発展したことで、13年はキャンセル数が跳ね上がることが考えられる。設計変更などで一時的に生産が止まる可能性もあり、納入数の激減もあり得る情勢だ。

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