クラウド人材獲得競争、依然過熱 〜 初任給が年俸30万〜100万ドル、5年で2倍

 米IT業界は、ひところにくらべるとバブル懸念が取り沙汰されなくなったが、優秀な技術人材の取り合いの面では過熱状態が続いていることに変わりない。

 ニューヨーク・タイムズによると、クラウド・コンピューティングの分野ではその傾向が特に顕著で、アマゾン(Amazon)やオラクル(Oracle)を筆頭に、初任給が年間30万〜100万ドル、場合によっては5年で年俸2倍の条件を提示し、優秀な人材を取り合っている。

 そういった人材獲得合戦の大きな部分は、業界最大手のアマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)の地元であるワシントン州シアトルで繰り広げられている。オラクルもシアトルに事務所を構えている。

 シアトルにはまた、グーグル(Google)とフェイスブック(Facebook)も事務所を何年か前に開設している。さらに、AWSの対抗サービスであるアジュール(Azure)を擁するマイクロソフト(Microsoft)の本社がシアトル近郊にあることは言うまでもない。

 技術業界では、人材の引き抜き合いは昔から当たり前だが、クラウド技術者の報酬の高騰具合は尋常ではなく、同技術の人材がどれほど重視されているかが浮き彫りにされている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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