マリ世界遺産都市を奪回 深追いせずと仏大統領

 【共同】西アフリカ・マリに軍事介入したフランス軍とマリ軍は28日、イスラム過激派に昨年制圧された北部の世界遺産都市トンブクトゥを奪回した。フランスのテレビなどが伝えた。フランス軍などは過激派の拠点の一つだった北部の要衝都市ガオを26日に奪回しており、それに続く大きな成果だ。

 一方、フランスのオランド大統領は28日「(マリの)全領土の保全を可能にするのはアフリカ人だ」と明言、北部の主要都市掌握後はフランス軍を深追いさせず、過激派追撃はマリ軍と周辺諸国の連合軍に任せる考えを明確にした。

 過激派はフランス軍が到達する前にトンブクトゥから撤退したとみられ、戦闘は起きなかった。ただ過激派は歴史的な文書などを収納した建物に放火、多数の貴重な文書が焼失した恐れがある。

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