解説 米GDP速報値 成長減速、一段と強まる◇鉱業の設備投資や個人消費弱く

 2016年1~3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は0.5%増と、マイナス成長だった14年1~3月期を除くと、12年10~12月期(0.1%増)以来13四半期ぶりの低い伸びだった。年初以降、世界経済の成長鈍化などの影響が波及し、米経済も減速を一段と強めていることを印象づけた。鉱業を中心に、企業の設備投資が大きく落ち込んだほか、輸出も前期に続き減少。個人消費の伸びも弱まった。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は、今月27日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で足元の景況判断を下方修正する一方で、雇用の堅調さなどを背景に緩やかな成長基調と雇用改善が続くとの見方を維持している。ただ、GDPは市場予想の0.7%増も下回っており、市場では、次回6月会合での利上げは難しいとの見方が一段と強まりそうだ。1~3月期は統計上の季節調整の不十分さから低めの数字が出る傾向が指摘されている。今後の改定で引き上げられる可能性もある。

 GDPの約7割を占める個人消費は1.9%増と前期の2.4%増から減速。年初の株価の大幅下落や、経済の先行き不透明感が強まったことで、消費への慎重姿勢が強まった可能性がある。非耐久財とサービスが増加する一方、耐久財消費は1.6%減と11年4~6月期(2.6%減)以来の大きな落ち込みとなった。(共同)

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