米利上げ、年2回にも暗雲 景気不透明、狂うシナリオ

 米国の中央銀行、連邦準備制度理事会(FRB)が描く追加利上げのシナリオに狂いが生じてきた。5月の雇用統計が予想外に悪く、イエレン議長は早期利上げに慎重姿勢だ。景気の不透明感が解消されなければ、年内2回を見込む利上げ回数も変更を余儀なくされる。FRBの金融政策には暗雲が垂れ込める。

 3日に発表された雇用統計は景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者の増加数が3万8000人に急減。5年8カ月ぶりの低い伸びに、イエレン氏は講演で「失望した。景気の先行きに新たな疑問が生じた」と述べ、衝撃を隠さなかった。

 FRBは金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を14~15日に開く。米大手取引所CMEグループが世界中の投資家の取引から割り出した利上げに踏み切る確率は4%しかない。(共同)

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