欧州中銀、金利据え置き 7カ月連続、景気安定で

 【共同】欧州中央銀行(ECB)は7日、ユーロ圏17カ国の金融政策を決める理事会をドイツのフランクフルトで開き、主要政策金利を過去最低の0.75%で据え置くと決めた。据え置きは7カ月連続。

 ユーロ圏への資金流入や、各種景況感の改善など、景気安定に向けた動きがあることが背景。ユーロ圏の1月の消費者物価指数(速報値)が前年同月比2.0%の上昇にとどまり、欧州中銀が目標とする「2%弱」に近づいたことも据え置きの理由とみられる。

 ただ、ユーロ圏の失業率は最悪の水準で高止まりが続くなど、実体経済の回復は弱い。今月24、25日のイタリア総選挙の結果次第では市場の緊張が再び高まる恐れもあり、欧州中銀は当分微妙なかじ取りを迫られそうだ。

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