7月訪問予定のリオ、落胆 カトリック大国ブラジル

 【共同】ローマ法王ベネディクト16世の突然の退位表明に、今年7月下旬に法王が訪問する予定だったブラジル・リオデジャネイロでは11日、驚きと落胆の声が広がった。

 法王はカトリック教会の祭典「世界青年の日」に参加するために訪問予定だった。地元メディアによると、ことしのリオでの同祭典開催は法王自身が決めたとされる。リオの教会幹部は「法王はリオに来られないことになった」とがっかりした様子だが「後継者が恐らく来ることになるだろう」と期待。リオ州は「祭典の成功を信じ、予定通り準備を続ける」と表明した。

 人口約2億人のブラジルは世界最多のカトリック教徒を抱えるが、福音派や新興宗教の伸長で教徒数の減少が顕著。地元教会関係者の間では、ベネディクト16世の来訪がカトリック復権のきっかけになるとの期待が強まっていた。

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