グーグル(Google)は、CESやその開催都市であるラスベガスにおいて、仮想執事端末を活用した自然言語音声指示サービスを売り込む打倒アマゾン・アレクサ(Amazon Alexa)路線を鮮明化させた。
消費者向け仮想執事端末とその基盤となっている自然言語処理人工知能の市場では、先行するアマゾンをグーグルが追うかっこうだ。
アマゾンは現在、人工知能のアレクサを仮想執事端末以外にも普及させるべく、自動車メーカーらとの提携を発表したばかり。
グーグルでは、アマゾンに対抗するために、人工知能のグーグル・アシスタントに対応した第三者製品群を増やすことで、生態系の拡充を狙っている。グーグルは、そのための販促広報戦略の一環として、利用者が人工知能に話しかける際の決まり文句である「Hey Google(ねぇ、グーグル)」を広告塔に位置づけ、ラスベガスの空港やモノレールをはじめとして街中を埋め尽くしている。
ラスベガスの中心街を走るモノレールの車体には、「Hey Google」「Google Assistant」と巨大な文字が描かれている。
市場最大手のアレクサは最近、自動車メーカーのほか住宅設備用品大手コーラー(Kohler)に採用され、声で操作できるスマート・シャワーに組み込まれた。「アレクサ、温度が熱すぎる」と利用者がシャワー中に話せば、アレクサがその意味を理解して シャワー・システムがお湯の温度を下げるしくみ。
アレクサを採用することで声によって操作可能にする製品の開発に注力するメーカーらは激増中だ。グーグルはアレクサの勢力に危機感を抱いており、今回のCESを販促広報の戦場として「Hey Google」を押し出している。
【http://www.bbc.com/news/technology-42630606】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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