過激派破壊の聖廟修復へ マリ、ユネスコが行動計画

 【共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ)は19日までに、西アフリカ・マリ北部の世界遺産都市トンブクトゥでイスラム過激派が「偶像崇拝」だとして破壊したイスラム教指導者の聖廟の修復や、歴史的に貴重な史料の保護などに向けた行動計画をまとめた。計画には約1100万ドル(約10億円)かかる見通しという。

 18日にユネスコの本部があるパリで開いた専門家会合で決定した。ユネスコによると、ジェンネなどマリの他の世界遺産都市も計画の対象とし、現地の遺跡保護専門家の育成や史料のデジタル化も見込んでいる。

 過激派は昨年マリ北部を制圧し、偶像崇拝と主張して聖廟を多数破壊した。今年1月に軍事介入したフランス軍などがトンブクトゥを奪回する直前、過激派は史料を収納した建物に放火したが、史料の多くは事前に建物外に運び出されており無事だった。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る