脳に病変、事故リスク大 情報処理力が低下 関連を初確認、高知工科大

 【共同】大脳で神経線維や血管が集まる白質に隙間ができる「白質病変」が左右の脳にある人は、運転中に交差点で事故を起こすリスクが高いとの研究結果を、高知工科大の朴啓彰客員教授のチームがまとめ、21日付の米オンライン科学誌プロスワンに発表した。

 朴客員教授は「交差点での運転には高い情報処理能力が必要。白質病変により、能力が低下するのが事故の原因ではないか」としており、病変の程度に応じ運転指導するなど、事故防止に役立つ可能性がある。チームは、白質病変と交通事故の関連性を示したのは世界で初めてとしている。

 チームは脳ドックで磁気共鳴画像装置(MRI)による脳検査を受けた21-87歳の健康な男女3930人に、過去10年に交通事故を起こしたことがあるかやその形態をアンケート。

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