広範囲で有毒濃霧 中国、外出自粛呼び掛け
- 2013年2月28日
- 世界のニュース
【共同】中国各都市で28日、有害物質を含んだ濃霧が発生した。北京市の大部分の観測地点で、6段階の大気汚染指数で最悪の「深刻な汚染」を記録したほか、同市周辺の広い範囲で環境基準を上回る汚染物質が検出され、当局は健康被害の恐れがあるとして外出を控えるよう住民に呼び掛けた。市民からは「いつになったらまともな空気が吸えるのか」といら立つ声も上がっている。
北京市や河北省などでは呼吸器疾患などへの悪影響が指摘される微小粒子状物質「PM2.5」が大気1立方メートル当たり500マイクログラムを超える値を一時観測、日本の環境基準(1日平均35マイクログラム)を大幅に上回った。
これらの地域では午前中、スモッグで高層ビルの上部や数百メートル先の建物はかすんで見えなくなり、車がライトを点灯して走行。マスクを着用した人が行き交っていた。
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