男を拘束、ダンサー宅捜索 ボリショイ監督襲撃

 【共同】ロシアのボリショイ・バレエ団の芸術監督セルゲイ・フィーリン氏が1月に強酸液を掛けられ大けがをした事件で、ロシア内務省は5日、実行犯の男1人を拘束、自宅を捜索したことを明らかにした。襲撃を指示した主犯が別にいるとみて調べている。

 一方、タス通信などによると、捜査当局はこの日、事件に絡み、同バレエ団の上級ソリスト(準トップダンサー)、パベル・ドミトリチェンコ氏宅を捜索した。捜索理由の詳細は明らかにされていない。

 事件の背景をめぐっては、バレエ団の内紛などが取りざたされている。内務省は拘束した男の氏名や年齢を公表していない。インタファクス通信によると、内務省筋は「バレエ団員ではない」と述べた。しかし「(男は)犯人の1人」とも語り、襲撃を指示した人物を含め、複数が関与したとの見方を示唆した。

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